宿泊したホテルの状況
2020年は、新型コロナウィルスの影響により、緊急事態宣言が発令されました。緊急事態宣言が解除されたのは、2020年5月25日
県外への移動制限が解除されたのは、2020年6月19日
この時期は、すべての出張を延期せざるをえませんでした。
3月以降延期していた出張を6月、7月において、出張してきました。
実際に仕事をしていると、仕事が大きく2つに分かれることを再認識しました。
(1)テレワークでできること
(2)現地に行かないとできないこと
(1)テレワークでできること
テレワークで可能になったことは、打ち合わせです。
今までも打ち合わせにおいて、オンラインを活用することは可能でした。こちら側からオンラインでの打ち合わせを提案したくても、先方が嫌がっておりましたので、オンラインで打ち合わせすることは数少ない状況でした。
なぜ、会いに来ることができるにもかかわらず、オンラインで打ち合わせを行わなければならないのか?
会いたくない理由があるのではないか?
様々な理由がありましたが、嫌がられていたことは事実です。
しかし、新型コロナウィルスの影響により、一変しました。
対面よりもオンラインにして欲しいと言われることが増えました。
私としても、対面であると、移動時間を考慮しなければなりません。しかし、オンラインでの打ち合わせであれば、移動時間を考慮する必要がなく、wifi環境を備えておけば、問題なくなりました。移動時間分で様々なことができるようになりましたので、ありがたいです。
(2)現地に行かないとできないこと
一方で、現地に行かないとできないこともあります。
特に、不動産は文字どおり、動きません。不動産は動くことができないので、自分が動いて確認するしかありません。
テレワークやオンラインを活用することによって、楽になったことがある一方で、オンラインではどうしようもないことは存在するということです。
今後、不動産においても、オンライン化できることがありますので、オンライン化が進むことは間違いありません。
それでも、オンラインに変えられないものがあるということです。
6月下旬になってはじめて、出張することができるようになりました。
さて、出張するときは、
・日帰り
・宿泊
どちらのパターンもあります。
今回は、宿泊した時の話をお伝えしたいと思います。
大阪のホテルに宿泊しました。
正直、ホテル業は、大変な状態であると思いました。
(a)チェックイン時
チェックイン時に次のようなことを行いました。
・検温
・お手拭き
・消毒
・体調や渡航歴の確認
当然のことながら、マスク着用です!
最新の注意がはらわれております。宿泊する人にしてみれば、安心して、宿泊することができます。
一方で、ホテルにしてみると、今まで以上に経費がかかることになります。しかも、今まで以上にかかる経費を宿泊料に添加することができていません。むしろ、宿泊者数が新型コロナウィルスによる影響が出る前の水準まで戻っていないために、宿泊料を値下げしているので、経営を圧迫する要因となっています。
売り上げが下がっているところに経費が増えるので、経営としては、厳しい状態ですね!
したがって、内部留保を多く保持している会社であれば、持ちこたえることができると思います。資金が不足するところは、金融機関から借り入れるなど司法を注入することを必要となります。
(b)朝食
ホテルでの朝食は、
・1人分を持ってきてくれるパターン
・ビュッフェ形式のパターン
どちらかになります。
通常時に1人分を持ってきてくれるパターンの場合には、通常と変わらないと考えられます。
一方で、通常時がビュッフェ形式のパターンの場合には、ビュッフェ形式を変更せざるをえません。私が宿泊したホテルでは、通常時がビュッフェ形式のパターンから、1人分を持ってきてくれるパターンに変更されておりました。
元々がビュッフェ形式なので、おかわりは可能です。
私は、和食を頼んだので、ご飯、味噌汁、おかずが出てきました。お代わりできるものは、ご飯と味噌汁だけだと思っていたら、おかずまで、すべてお代わり可能であるということでした。ビュッフェ形式の1人分を持ってきてくれるパターンという新しいパターンができたということになります。
ビュッフェ形式の1人分を持ってきてくれるパターンには、メリットとでメリとがあると思います。
メリット
・料理を取るために、並ぶことがない。
・料理を取る時に、箸など不特定多数が触ることがない。
・ビュッフェの皿に盛り付けられた料理が無駄にならない。
新型コロナウィルス対策としてのメリットと食材の廃棄に関する社会問題を解決するメリットがあると考えられます。新型コロナウィルス対策は必須事項としても、食材の廃棄量が少なくなることは非常に重要な事項であると思います。
デメリット
・ホテルの従業員が1回1回対応しなければならない。
新型コロナウィルス対策としてのデメリットだけでなく、経営面としてもデメリットになります。
接触回数を増やすと、感染確率が高くなりますので、デメリットになります。
また、ホテルの従業員が1回1回対応しなければならない状況になると、人数が必要になります。すると、業務が滞る可能性が出てきます。クレームに繋がりやすくなります。
新しい対策を行うと、メリットとデメリットが出てきます。メリットとデメリットが出てくることは仕方がないことです。メリットとデメリットを総合して、メリットが優位になるようでしたら、実行する価値があると考えます。
今回の場合、メリットのほうが優位であると考えられます。
食材の廃棄量が少なくなるということは、食材の仕入れ量を減らすことができますので、経営上はメリットが大きいです。
一方で、ホテルの従業員が1回1回対応することは、やむをえないとしても、対応マニュアルを作成すれば、効率的に対応することができるようになります。したがって、ホテルの従業員の質を向上させることができると考えれば、デメリットではなくなると考えられます。
ホテルの経営には、関係ないことになりますが、食材の廃棄に関する社会問題が今まで以上に問題視されるようになると、ビュッフェ形式はなくなるかもしれません。
今回宿泊したホテルは、通常時では、宿泊するために予約を取ることができないホテルでした。通常時からサービスが行き届いているホテルであることがわかります。
今回は、宿泊ホテルの分析を行ってみました。
ホテルのことであるから、不動産賃貸業とは関係ないと考える人もいるかもしれません。
ただ、ホテルから学ぶことができることもあると思います。
ホテルにおいては、必ず顧客層があります。顧客層にあったサービスを行わなければ、宿泊してほしい顧客がくることがないからです。
今回宿泊したホテルの顧客層から考えると、
・チェックイン時の確認
・ビュッフェ形式の変更
どちらもクレームを言う顧客はいないでしょう。むしろ、対策がされていることを評価する顧客層になると考えられます。
一方で、駅で見た人ですが、駅員さんを恫喝している人がいました。何が原因であるかまではわかりません。恫喝するほどのことを駅員さんがやってしまったのかもしれませんが、対案を出せば、恫喝されることはないでしょう。駅員さんが数人集まって、対応していたので、駅員さんに問題があったのではなさそうだと思います。恫喝している人のほうに問題があったのかもしれません。
このような人の場合、ホテルが新型コロナウィルス対策の観点から
・チェックイン時の確認
・ビュッフェ形式の変更
ホテルが求めたとしても、自分は新型コロナウィルスに感染していないのだから、やる必要はないと主張するかもしれません。その主張に対して、対応することができれば、問題ありません。もし、対応できないのであれば、クレームとなり、ホテルの信用が下がることになります。
これは、顧客層の良し悪しではありません。顧客層の考え方を理解して、対応することが必要であると言うことです。
これは、不動産賃貸業においても同じことです。
自分の物件に入居する方は、どのような方なのか?
明確に伝えることができるようにしておきましょう!
大家の悩み解決アドバイザー
認知症大家対策アドバイザー
岡田文徳
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