家族信託という方法だけが先行しているような気がする!

家族信託が大家さんの中で注目されていることはご存知の通りであると思います。大家さんだけでなく、会社の経営者、そして一般的にも少しずつ広まってきています。広まってきていることは、非常にありがたいことであると考えておりますが、家族信託という方法だけが先行して、広まっているような気がします。ただ、家族信託ならなんでもできるかのような風潮で広まっていることを危惧しています。

 

家族信託を実施した人として、現在、認知症対策、相続対策を行う専門家として、あえて言わせてもらうならば、

家族信託だけですべてが解決することはありません!

なぜなら、家族信託はあくまでも手段の一つにすぎないからです。確かに今までの方法よりも家族信託のほうが使いやすいということは事実ですが、家族信託は信託法という法律によって、規定されているものですから、信託法や関連する法律の範囲を超えて、好きにやっていいわけではありません。最近、専門家の中でも勘違いをされている方が多いように感じます。

 

もちろん、家族信託で解決できることは数多くあります。今までのコラムでお伝えしてきた通りです。

一方で、家族信託で解決できないものは数多くあります。

・相続税の対策

・年金の受け取り等

・家族信託し忘れた財産の管理(家族信託後に増えた財産など)

・財産管理以外の事項

 

相続税の対策

相続税の対策は、家族信託とは別で行う必要があります。多くの場合、家族信託を組むと同時に相続税の対策を行うことが多いですので、家族信託で解決できるものと考えてしまっている人もいるかもしれません。あくまでも、相続税の対策と家族信託は別のものです。

 

年金の受け取り等

年金の受け取りについては、年金受け取り口座についての規定があります。現在では、信託口口座において、年金を受け取ることができません。個人的には今後、信託口口座において、年金を受け取ることができるように法律を改正してもらいたいです。

 

家族信託し忘れた財産の管理

家族信託し忘れたことが問題であると思いがちですが、家族信託後に増えた財産は存在するものです。

例えば、保険金が満期になったので、保険金を受け取った場合が考えられるでしょう。保険金を受け取った時に、満期保険金を追加信託という形で信託口口座に入れれば問題なく、信託財産として、扱うことができます。しかし、満期保険金を追加信託し忘れた場合は、信託財産ではありませんので、家族信託の範囲で扱うことはできないということになります。

 

財産管理以外の事項

家族信託はあくまでも財産の管理が目的です。財産の管理以外のことはできません。

 

つまり、家族信託だけで問題をすべて解決するのではなく、様々な方法を組み合わせて、問題を解決するということです。問題を解決する一つの手段が家族信託ということです。

 

一番忘れがちですが、一番重要なことは、問題を解決する前の段階にあります。

・あなたはどうしたいのか?

・あなたの家族はどうしたいと考えているのか?

・家族でコミュニケーションをとり、家族全員が認識を一致させているのか?

・自分のことだけを考えていないか?

・家族全員のことを考えているか?

 

家族全員でコミュニケーションをとり、家族全員の認識を一致させ、方向性を決めることが重要です。問題解決をするために、家族信託が必要であれば、家族信託を組めば良いと考えます。家族信託が必要ないのであれば、家族信託を組む必要はなく、異なる方法で解決すれば良いと考えます。

あなたやあなたの家族にとって、問題解決することができる方法を行うことが重要です。

 

 

 

ありがたいことに、弊社の存在を最近多くの方に知ってもらえるようになりました。家族信託の人として、認識していただいていることは大変ありがたいことであると感じています。

一方で、家族信託を売っている人と勘違いされてしまうことがあります。弊社の力不足であることを痛感しております。まだまだお伝えすることが足りていないということであると考えております。

したがって、今回あえてお伝えしたのは、上記の経緯があったからです。

 

弊社が行なっていることは、あくまでも

大家さんの問題解決

なのです。

その方法の一つとして、家族信託があるとお伝えしております。

弊社では、

・認知症対策

・相続対策

・不動産賃貸経営

を中心に大家さんの問題解決をサポートしております。

大家さんには、数多くの悩みがあります。認知症対策だけではありません。今後も地道にお伝えしていこうと考えております。

 

 

認知症大家対策アドバイザー

岡田文徳

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