九州大学の跡地はどうなる?
私が大学院修士課程の時にはじめて行った福岡、もう10年前です。
そこで、初めてシンポジウムにおいて、ポスター発表を行いました。
その時の会場が九州大学医学部百年講堂です。
最寄駅は、地下鉄箱崎線 馬出九大病院前駅です。
馬出九大病院前駅には、福岡県庁と福岡県警本部がありますので、非常に便利なところであると言えるでしょう。
一駅乗ると、箱崎九大前駅です。
私が初めて福岡に行った10年前には、九州大学は、箱崎にありました。
JRでは、JR鹿児島本線 箱崎駅です。博多駅から2駅なので、箱崎キャンパスは、非常に良い立地でした。
さて、現在は、伊都キャンパスに移転しました。伊都キャンパスは、糸島市に接する場所です。博多駅から遠くなりました。
私が福岡に初めて行った10年前には、稲盛フロンティア研究センターという施設がすでにありました。研究する施設が多かったイメージです。
現在は、九州大学のほとんどの学部と研究施設が伊都キャンパス移転しています。
大学病院は、街中にあるほうが良いですが、大学のキャンパスは街から少し離れても広い土地と充実した施設を建築し、研究に没頭することができるのであれば、問題ないでしょう。学生にとっては、遊びに行く場所や飲みに行く場所が少なくなるので、不満は多いでしょうが・・・。大学は、教育と研究のために存在しておりますので、優秀な人材の育成と最新の研究による成果に期待しましょう。
ただ、大きなシンポジウムを九州大学で開催することは少なくなり、福岡国際会議場などの施設を使うことになると思います。
新型コロナウィルスの影響により、シンポジウムも開催できなくなっております。最新の研究を発表する場、情報を交換する場であるシンポジウムがなくなると、研究が進みづらくなります。人類の発展に対しても、良い方向ではありません。研究に関するシンポジウムだけでも再開してもらいたいと願っております。(当然のことながら、細心の注意を行うことは大前提です。)
それでは、九州大学 箱崎キャンパスの跡地は、どうなるのでしょうか?
九州大学のほとんどの学部が存在していたキャンパスですから、広大な土地です。
最先端の技術革新による、快適で質の高いライフスタイルと都市空間の創出することを目的とする
引用元:FUKUOKA NEXT 都市革新フォーラム
街の具体案はわかりませんが、いわゆる未来型都市と言われているものをイメージすれば良いと考えます。
快適で質の高いライフスタイルということから、住宅は建築されるものと考えられます。
都市空間を考えると、自動運転の自動車をテストする街になるかもしれませんね。楽しみです。
また、福岡市は、市長自らが先頭に立ち、福岡市をスタートアップ企業が育ちやすい街にするように進めています。
一番重要なことを忘れていないか?
九州大学のほとんどの学部が存在していた箱崎キャンパスが移転してしまったということは、賃貸不動産において、
学生の需要がほぼゼロ
ということです。
大学の近くだから、需要があるから安心と考えて、賃貸不動産を建築してしまった大家さんには、非常に厳しい現実です。
ターゲットが学生であったこともあり、間取りは1Rになるでしょう。
1Rでは、単身者しか住むことができません。就職したばかりの社会人を見つけてくるしかないでしょう。
幸いなことながら、JR鹿児島本線 箱崎駅は、博多駅から2駅です。今まで、九州大学があったため、学生の街として、認識されてきたかもしれませんが、立地が良いことを活かせば、就職したばかりの社会人なら住む可能性は高いです。箱崎であれば、まだなんとかできるかもしれません。
ただし、学生向けから社会人向けになるので、求められるものが変わってきます。多くの場合、設備などを充実させる必要が出てきます。設備などを充実させるために、費用がかかるわけです。
・費用を出すことができるか?
・周辺の競合物件と差別化できるか?
・箱崎以外のエリアの物件と比較して、選ばれる物件であるか?
今までとは、異なる視点で確認し、考え、実践していくことが必要となるでしょう。実践する大家さんと実践しない大家さんで大きく差がつくことになるでしょう。
また、箱崎は、ファミリー向けのマンションが建築されており、閑静な住宅街に変わってきています。学生の街からファミリーが住む街に変わってきていることから考えると、スーパーなどの生活に必要な施設が充実してきているということでもあります。
賃貸不動産において、学生向けから社会人向けにうまく変更することができれば、立地が良いことを大いに生かして、まだ勝負できると考えられます。
大学があるからといって、安心しない!
九州大学のように旧帝国大学と言われる大学でさえ、キャンパスが移転するわけです。大学が近くにあるから大丈夫であるという考え方は、行うべきではありません。むしろ、大学のキャンパスが移転するかもしれないという考え方を行い、移転しても大丈夫であれば、購入、建築しても良いかもしれません。
大家さんには、不動産賃貸経営として、実践してもらいたいと考えております。
参考:
九州大学医学部百年講堂
https://www.med.kyushu-u.ac.jp/100ko-do/
九州大学の跡地利用
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/m-suishin/machi/fukuoka_urban_innovation_forum.html
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株式会社ディメーテル 代表取締役
岡田文徳
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